久しぶりにブログを書きます。
おかげさまで、忙しく、元気に、
一生懸命に過ごしています。
紫苑を始めて3年が過ぎ、
開業した頃より私が変わったことがあるとしたら、
そうだなぁ。
気負いがなくなったいうこと、かな。
始めたばかりの頃は、
どうしたらお客様が増えるのか、
どうしたらもっと知っていただけるのか、
日々そんなことばかり考えていたような気がします。
喫茶室にいらしたお客様に
次回のコンサートやイベントの
チラシを見せて勧めたり、
母屋の説明を全力でしてみたりしました。
でも、ある時気づきました。
私がもしも紫苑にやってきたら、
どのように接してもらったら良いか。
まずは、
静かに迎えてもらいたい
ゆっくり過ごさせてもらいたい
聞きたいことがあったら
そのことだけ答えてもらいたい
話したい時があったらちょっと話したい
今日はぼんやりしたいと思ったら
放っておいてほしい。
あ、でも、
時間がありそうだったら
じっくり話をするのもいいな。
我ながらワガママだなぁ。
でも、
それがお店だと思うのです。
それに、
紫苑のキャッチフレーズは、
「心の中に潤いを」
ですから。
潤って帰りたい。
先日、美容院に行きました。
悲しいことに(笑)
最近は40日くらいの割合で
白髪染めが必要となり
40日以内なら半額というお店に
行っています。
その日はいつもの担当の方でなく
初めての方でした。
のんびりとしていて、
声も小さい。
もう一人いた方はハキハキして
お客様と上手に
会話をされていました。
でも、
私はそこの美容院ではあまり話したくない。
普段あまり見ない雑誌に目を通し、
お料理の写メ撮ったり
ウトウト居眠りしたい。
だから、
わたしにとっては
丁度良い時間でした。
まあ、でもね。
いざシャンプーとなったら
驚きだったのですよ。
そう、
良い意味で、
期待を裏切られたのです。
丁寧で、
気持ち良くて、
流した後のケアも抜群でした。
その後のブローもすごく上手くて、
綺麗にセットしていただきました。
それで
思わず言ってしまった。
「いやぁ、すごく気持ちよかったです」
そしたら彼女、
ポッと頬を赤くして
「嬉しいです」と答えました。
「流した後のタオルの巻き方、
私は初めてだったのですけど、
美容学校で?」と聞くと、
「いえ、私がこうしてもらったら
きっと気持ちが良いかなあと思って
やっているんです」
おおっ!これだあ、と思いましたね。
自分がしてもらって嬉しいことは
他の人も嬉しいものね。
これ、結構最近みんな忘れてません?
「どうしてわかってくれないの?」とか
「こんなこと言っちゃったけど、
それはあなたのためなのよ」とか
言う人多い。
でもそれは、
ひとりよがりってこと。
自分がされて嫌なことはしない。
逆に、
自分がされて嬉しいことは
嬉しいものです。
してみようという気持ちは、
さらに嬉しいものかと。
これは、お店をやっている人には
とても大事なことだと思いました。
「潤い」いただきましたよ。
本日11月11日、
「古民家紫苑を考える」と題して
紫苑を建物の視点から皆さんに
考えていただきました。
建築家の市野彰俊先生より
広間で建物説明を受け、
屋根裏へ登って見上げ、
土手に登って外から眺めました、
いろんな角度から母屋を見つめて、
この歴史ある建造物だからこそ、
お客様には世間の喧騒から
ゆったり過ごしていただけたら
嬉しいです。
周囲の皆さんより
まだまだ教えていただくことばかり。
気負ってるヒマなど
ありませんわ。
4周年に向けて、
また一年、
ゆっくりやります。